仮面ライダーゼロワン 13話 アバンタイトルが秀逸!!【ネタバレ感想】

12話のアバンタイトルについて

 

 12話のアバンタイトルは、良くできています。或人が抱えている現在の問題点を手短にまとめながら、その問題に対する解決方法を提示しています。また、ストーリーの伏線を含めつつ、このエピソードでキーとなるゲストキャラクター登場までを短い尺で描いています。

 

 或人が抱える問題点というのが、暗殺ちゃんによる大和田伸也氏殺人未遂事件の嫌疑。飛電の疑いを晴らすには、犯人を倒し、証拠としてゼツメライズキーのデータを手に入れることが必要であることを、イズが或人に報告します。今回のエピソードのゴールが、上記であることが、視聴者に説明されています。

 捜査会議のシークエンスでは、警察が調査していることを示しつつ、前回のあらすじを説明しています。唯阿の嫌がらせで、飛電インテリジェンスに秘密のラボが存在することをバラすことで、警察の目的がラボへの立ち入り調査へとなります。

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 そのラボでは、新しいプログライズキーが開発中です。暗殺ちゃんを倒すためにはこのプログライズキーが必要となっています。それを警察が邪魔をしようとしています。どう切り抜けるのかという、サスペンスが発生します。

 

 この状況で、イズの兄であるワズが登場します。イズ(is)より過去のヒューマギアだからワズ(was)というネーミングなのでしょう。ワズのデザインはシャーロックホームズからのイメージだけど、円メガネと蝶ネクタイをしているので、この名探偵を連想しちゃいますね。

名探偵コナン (1) (少年サンデーコミックス)

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金田一少年の事件簿の「じっちゃんの名にかけて」というフレーズをもじった、「社長の名にかけて」とワズはキメポーズをします。そのポーズ時に、先代社長の肖像画フレーミングされています。

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 これまでのカットではワズと肖像画は、同一フレームに撮されていなかったので、意図的に狙ってることがわかります。なので、社長というのが先代社長のことだというのが映像で分かるようにしています。映画的な演出ですね。ただ、このカットは、後々でセリフで先代社長のヒューマギアだと、説明されます。

 

 このように、テンポよく話を進めながら、重要なポイントは押さえていることかわかります。脚本がいいのでしょうね。今回の脚本家は、あの三条陸です。

 

 

バッタの登場がいつもの違う

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 室内で変身すると、バッタが外壁を破壊して登場します。でもなぜか今回は部屋を破壊することなくバッタが登場し変身することができました。普段からそんなおとなしい変身をしておけば、漫画家の家を破壊して、修繕を施す必要もなかったのではと思ってしまいます。

実は、社長室は宇宙船と同一空間上にあるから、目の前にバッタが現れたんじゃないかと予想。フォーゼのロッカーから月基地につながっているみたいな感じで。と、妄想していましたが、14話を見る限りそんなこともなさそうです。

 

 

 ヒューマギアの外見がデータベース化されている

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 重要な設定がいろいろとあかされていました。

まず、ヒューマギアの外見は、データベース化されているということ。新しい外見のヒューマギアが生産されるとデータベースが更新されることになります。

 前々から気になっていた、破壊されても同じ外見のヒューマギアが再登場する件について、これが原因じゃないかと思うのです。

 外見をデータベース化する際の手続きは、とても面倒なのではないでしょうか。きっと、現存の人物や故人の外見に似ていないかを徹底的に調べないといけないはずです。または、レギュレーションが決められていて人外な外見が生まれないようにもしているはず。ドラマ内に、前に或人が設定したような緑の顔をしたヒューマギアは登場していません。そうしたお役所的な書類の提出や調査を省くために、同じ外見のヒューマギアを製造していると思います。

 同じ外見のヒューマギアは、存在しても問題ないようです。祭ヒューマギアが五体用意できたことから、同じ姿のヒューマギアを製造しても問題ないことがわかります。

 そうした手間の回避から、壊されたヒューマギアの外見をそのまま流用し、警備員も寿司屋や漫画アシスタントなど破壊されても同じ姿になっているのでしょう

 また、声優ヒューマギアが故人に似ていることがエイムズにバレた理由もデータベース化されているためですね。逮捕に少し時間がかかったのは、外見調査が出荷後行われていたのでしょう。購入から、製造、出荷までを短時間だ行っている弊害なんでしょうね。 

 

複製できないヒューマギアがいる

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 先代社長が特別に手掛けたヒューマギアは、複製できないという、設定もあかされました。

 この設定のおかげで、今回の自己犠牲的な感動シナリオになっています。

 イズも複製が利かないヒューマギアです。オープニングでイズが目が赤くなるのが決定しているので、どうやって切り抜けるのか楽しみです。

 

違法ヒューマギアも現存している

 ヒューマギアを盗んで改造し売りさばくような違法業者も存在しているようです。違法ヒューマギアは、戦地におくられたり、人間の欲望のはけ口にされたりと、闇も深そうです。声優の娘そっくりにヒューマギアを注文した社長も違法ヒューマギアで、また娘を復活させている可能性は無きにしも非ず。